スーパーバイク世界選手権の特徴
バイクに乗り始めると、バイク用品はもちろんのこと、ニ輪レースの情報などにも興味が出てくるものです。
二輪レースとひと口に言ってもさまざまなジャンルのものが存在しますが、その中でも特にメジャーでしかも身近なのが「スーパーバイク世界選手権(World Superbike Championship)」です。
二輪レースと言ってもスーパーバイク世界選手権では一般に市販されているバイクでレースが競われるのが特徴です。
スーパーバイク世界選手権は全部で13戦、毎年世界各地のサーキットで行われています。
開催されるサーキットはオーストラリアの「フィリップ・アイランド・サーキット」や、スペインの「ヘレス・サーキット」、そしてポルトガルの「アウトドローモ・インターナショナル・アルガルベ」など多彩です。
この選手権に参加するのはカワサキ、ヤマハ、ホンダ、ドゥカティ、BMWと豪華で、近年はカワサキが5連覇を達成しています。
大会は各地とも土日の2日間行われており、土曜日は予選のSuperpoleとRace1、日曜日はSuperpole RaceとRace2が行われるのがお決まりのスケジュールです。
各レースの順位によってポイントが与えられ、最も多くポイントを獲得したライダーが勝者となります。
ライダーだけではなく、マニュファクチャラー(バイクのメーカー)にもポイントが与えられチャンピオンが選ばれます。
スーパーバイク世界選手権の歴史
スーパーバイク世界選手権がスタートしたのは、1988年です。
そもそもスーパーバイクというのは一般の人がお店で買うことのできるバイクを改造したもので、これでレースを競います。
量産バイクを改造したレーシングマシンを発案したのはスティーブン・マクラフリンというライダーで、1970年代後半からアメリカではスーパーバイクのレースが盛んに開催されるようになりました。
発案者のスティーブン・マクラフリンは、スーパーバイクをアメリカだけにとどまらず、ヨーロッパにも定着させようと活動を続けました。
その結果がスーパーバイク世界選手権の始まりです。
初回のスーパーバイク世界選手権では、ホンダRC30に乗ったアメリカのフレッド・マーケルがチャンピオンに輝きました。
1990年代になるとドゥカティが台頭し、カール・フォガティはドゥカティ916とドゥカティ966で4回もの王者に輝いています。
初回の選手権以来、スーパーバイク世界選手権は何度か規則を変更しています。
特に2013年からは市販量産車であることをより強く打ち出すために、16.5インチホイールを禁止すると共にダミーのヘッドライトグラフィックを施すことなどを新しく定めています。