モトジムカーナの特徴
ジムカーナとは、タイムアタック競技の一種です。
1台ずつクローズドコースを走行し、そのタイムを競うというシンプルなルールで、二輪だけでなく四輪にもあります。
二輪の場合がモトジムカーナです。
他車とタイムを競うのではなく、コースをいかに速く走れるかを自分だけで追求するのがロードレースとの違いであり、モトジムカーナの最大の醍醐味です。
コースは1~2分ほどで1周できるものが多く、2回走って速い方のタイムで競うという内容になっています。
モトジムカーナには常設コースがなく、教習所や駐車場など舗装されている広い路面があるところをコースとして使うのが特徴です。
広いスペースにパイロンを並べ、回転やスラロームなどのセクションを配置します。
ですので、会場は同じでも毎回違うコースでタイムを競うことになります。
モトジムカーナの大会では、JAGE杯やダンロップオートバイ杯が関東では有名です。
モトクロスやロードレースのような全日本選手権はないですが、JAGEとMJFの共催によるMFJモトジムカーナ・グレートシリーズがあります。
西日本と東日本でで1戦ずつ開催されるシリーズです。
ほかにも各地でモトジムカーナの大会が開催されています。
ビギナーもベテランも、いろんなライダーが自分の限界に挑戦するために日夜腕を磨いているのです。
モトジムカーナは誰でも参加できる
モトジムカーナの魅力は、バイクを運転する人なら誰でも参加できることです。
参加するバイクの車種や排気量に厳しい規定はなく、ふだん乗っているマシンでそのまま参加できます。
実際、同じレースにいろんな種類のバイクが参加しており、それは80ccの小型バイクから1,000ccのスーパースポーツバイクまでさまざまです。
また、大きなバイクの方が勝つとは限らないのがモトジムカーナの魅力であり、スピードよりも、走る、止まる、曲がるなどのバイクの基本テクニックに長けている人が勝ちます。
レースに参加するのにライセンスなどは必要なく、参加費用はありますがだいたい安く抑えられているので、本当に誰でも気軽に参加できるレースです。
ただし、参加するのは簡単ですが競技自体は簡単ではありません。
スタート地点からゴールに至るまで、コースの全セクションを絶妙なタイミングで加減速しながら最短距離でクリアを目指します。
極めようと思えばとことん極められる競技です。
上手な人のライディングはまさに異次元のレベルですから、初めて見るときっと肝を冷やすのではないでしょうか。
そうはいっても、自分の愛車を思いのままに操ることでタイムを縮めていくのは快感です。
誰でも参加できるので、少しずつ上達しながらタイムを削っていく醍醐味をぜひ味わってください。