道路での位置の基本はキープレフト
バイクで公道を走ってみると、ずっとボディーの大きな自動車やトラックがいて、結構なスピードで周りを走っていると危険を感じることがあります。
特に初心者で公道に出始めたばかりだと、どこを走ったら安全なのか分かりづらいこともあります。
バイクの道路上のベストポジションは、「キープレフト」という考えを覚えておくと良いです。
つまり道路の左側に寄せて走ること、複数の車線がある場合は左車線を走ることです。
もちろん追い越しをする時などは右側の車線に入っていくことになりますが、基本としては左にいるように心がけるわけです。
これは法律上のルールでも決まっていることで、道路交通法で自動車もバイクも道路の左側に寄ることを定めています。
さらに2つ以上の車線がある場合は、左側の車線を通行することも定めています。
単に運転者のマナーや安全上の考えということだけでなく、法律でも規定されていることですのでしっかりと覚えておきましょう。
ちなみに追い越しのために右の車線を走る際も、その車線内の左側に寄っていることが求められています。
どんなケースであってもキープレフトの原則が適用されるというわけです。
一度追い越しのために右側の車線に行き、追い越しができたら元の左側の車線に戻るというのも基本と言えます。
自動車の場合は車線の幅いっぱいに近いボディーサイズとなっていますので、あまり車線内のキープレフトを意識していません。
しかしバイクの場合は車線内の幅をいっぱいに使えますので、意識して左側にいないといけません。
左に寄りすぎても危険なのでバランスよく走行
キープレフトは法律上のルールであり、ライダーの身を守るためにも重要なことです。
やはり後ろから追い越しをされる時など、左側にいないと危険なこともあるからです。
といっても、極端に左に寄り過ぎるのも危ないのでバランスよくポジションを決めるようにしましょう。
というのも、左過ぎる位置だと道路の端に溜まっている砂や水などの影響を受けやすく、スリップや転倒の危険が高まるからです。
また車線内の右側に大きなスペースがあると、後ろの自動車などがそのすき間を縫って追い越しをかけてくることがあります。
もちろんこれはドライバーのマナー違反なのですが、ライダーにとってはヒヤッとする状況です。
そのためこうした無理な追い越しを防ぐためにも、ある程度左側にスペースを開けた状態でキープレフトをした方が安全です。
さらに道路が混雑している状況では、左過ぎる位置にいると自動車と並行して走る状況が生まれることがあります。
左折時の巻き込み事故などにもつながりかねませんので、やはり注意して避けましょう。