全日本ロードレース選手権の特徴
全日本ロードレース選手権は、「MFJ SUPERBIKE」とも呼ばれる日本国内で最高峰のロードレースです。
全国のサーキットで開催されるシリーズで、プロライダーと様々なバイクメーカーがその技術と力を競う日本最大級のモータースポーツイベントでもあります。
全日本ロードレース選手権は合計4つのクラスが設けられています。
JSB1000というのが最上位クラスで、他にST600、J-GP3、ST1000といったものがあります。
それぞれ排気量やベース車両と改造の範囲の違いによるクラス分けとなっていて、クラスごとに異なる魅力があります。
たとえばJSB1000はいわゆるスーパーバイクのクラスで、メーカーは最新鋭のマシンを投入してきます。
このクラスでの経験はそのまま鈴鹿8耐につながるものとなり、ロードレースの中でも最も盛り上がりを見せる時間となります。
ST1000もやはりリッタークラスのマシンを使いますが、市販車に使い形で改造の範囲は限定されています。
またタイヤもワンメイクとなっていますので、マシン性能と同時にライダーの技量が大きく問われるクラスです。
ST600は排気量が一つ下で、しかも改造の範囲も狭いクラスです。
そのためマシンの性能の差があまり生まれてこないので、ライダーの実力によって勝敗が決まってくるのが魅力です。
若手からベテランライダーまで参戦してきて、それぞれに異なるレース展開を見せてくれるので魅力あふれる熱戦となります。
J-GP3クラスは、4ストローク単気筒の250ccマシンでレースが行われます。
全日本ロードレース選手権の歴史
日本のバイクメーカーは早くから海外の国際レースに参戦してきましたが、日本国内では大規模なレースがない状況でした。
その中1961年にMFJ、日本モーターサイクルスポーツ協会が誕生し、次の年には全日本ロードレースが開催されることになりました。
その後レースの盛り上がりを受けて、1967年には単体レースではなくシリーズとして選手権が開かれるようになります。
時代や年によって詳細は異なりますが、1年に7戦が基本となるスケジュールで実施され全国のサーキットで選手権が開催されています。
この全日本ロードレース選手権は、鈴鹿耐久やアジアロードレース選手権、MotoGPロードレース選手権などにつながる重要なレースです。
そのため全日本ロードレース選手権には、バイクメーカーが最高のマシンを投入してきますし、レーサーもトップクラスの選手ばかりです。
毎回今までにない最新鋭の技術や激しいレース展開が見られるため、バイクファンにとってはたまらないシリーズとなります。