レン耐とは?その特徴と魅力に迫る
日本各地でいろいろなタイプのモーターレースが開催されていますが、中にはとてもユニークなものもあります。
その一つが「レン耐」と呼ばれるレースです。
これはレンタルバイクを使った耐久レースのことで、レースに参加する車両は自分のマシンではなく、すべてレンタル車両で行うルールとなっています。
そのためバイクに乗れる人であれば事実上誰でも参加できる、気軽で楽しいレースとなっているのです。
草レースと言っても、それなりにマシンの条件があるなどして、実際にはなかなか参加へのハードルが高いと感じているライダーも多くいます。
こうしたライダーの要望に応えて、そもそも自分ではマシンを持ってもいないという人であっても参加できるレン耐が開催されるようになったのです。
ちなみに、レンタルできるのはマシンだけでなく、スーツやブーツ、グローブなどの装備も含まれていますので、まさに手ぶらで来て参加できるレースなのです。
参加費用にはエントリフィーの他にマシン整備費なども含まれていますので、費用面でも気軽に参加できます。
ただし転倒した場合は1回当たり5,000円の整備費用が別途かかりますので、留意しておきましょう。
開催頻度はとても高く、多い年は2週間に1度くらいのペースで開催されています。
しかも北は東北から南は九州まで全国で行われていて、地理的にも参加しやすいのが魅力です。
耐久レースということで、3人から6人くらいのチームで参加する必要があります。
レース時間は150分から12時間まで幅広く設定されていますので、体力と技術、チームの人数に合わせて選べるのも嬉しいところです。
マシンは50ccから125ccまでとなっていますので、免許やスキルに合わせて参加できるのもポイントです。
レン耐の歴史
レン耐は10年以上の長い歴史を持つレースで、青木拓磨選手によってプロデュースされた始まりました。
青木選手はWGPレーサーとして活躍したこともあり、事故によって現在は車いすでのレースをしています。
本格的なスキルとマシンを持つ人だけが参加できるレースではなく、誰でも楽しんでバイクで走れることを目的として始まったという歴史があります。
バイクには興味があり、レースなどもしてみたいものの、レースに使えるようなマシンを持っていないとか、走行用の装備を持っていないという人も多くいます。
そこで、すべてをレンタルで参加できるレースがあれば、新たにバイクの魅力を知るきっかけを作れるということで、こうしたユニークな耐久レースがスタートしたのです。
現在では、草レースの中でも知名度の高いものとなっていて、多くの人が楽しんでいます。