モトGPの特徴
オートバイのレースには、サーキットなどで行われるロードレースと舗装されていない道路を走るオフロードレースの2タイプがあります。
「ル・マン24時間耐久レース」や「スーパーバイク世界選手権(SBK)」などは、人気の高いロードレースとして有名です。
もうひとつ、「FIMロードレース世界選手権」も二輪レースの中の最高峰としてよく知られています。
このFIMロードレース世界選手権の中でもトップカテゴリーに位置するのが「モトGP」なのです。
モトGPの大きな特徴はミシュランが公式サプライヤーになっていることで、レースに出場する全てのバイクにミシュランのタイヤが供給されます。
モトGP公式タイヤのサイズはフロントが12/60-17、リアが20/69-17となっており、ドライコンディション用のスリックタイヤには「MICHELIN Power Slick」、ウェットコンディション用のレインタイヤには「MICHELIN Power Rain」が使用されています。
モトGPには「ライダー」「マニュファクチャラー(バイクメーカー)」「チーム」の3つの部門があり、各レースは110〜120kmの走行距離を40分ほどかけて繰り広げられます。
モトGPは世界中200以上の国々でテレビ放映されており、視聴者の数は延べで50億人以上と言われるほど人気があります。
モトGPの歴史
モトGPは、2001年まではロードレース世界選手権の500ccクラスとして扱われていました。
2002年から現在の名称である「モトGP」に変更され、現在に至っています。
名称が変更されると同時に、レギュレーションも500cc以下から990cc以下に変更されました。
以降、レギュレーションには何度かの変更が施されています。
2001年にモトGPとして生まれ変わる以前の500ccクラスは、ロードレース世界選手権1949年にスタートして以来、53年間に渡って選手権の最高峰の地位をキープしてきたクラスです。
ジャコモ・アゴスティーニやケニー・ロバーツ、ミック・ドゥーハンなどといった、数々の有名なライダーがこのクラスで栄光を手にしています。
モトGPには、日本人ライダーも多数参加しています。
2020年のモトGPでも、中上貴晶ライダーが参戦して好成績を上げています。
モトGPでは公式タイヤサプライヤーであるミシュランのレーシングタイヤが出場前者に供給されています。
ミシュランのレーシングタイヤが供給されるようになったのは2016年からのことで、2008年までは自由にタイヤを選ぶことができました。
2009年から2015年までは、ワンメイクとなっています。